ライトウェルブログ

2020/07/31VMware vSphere 7 を検証してみた!②

皆さまこんにちは!ライトウェルのスズキトーカです。

前回に引き続き、vSphere 7 の検証結果についてお伝えしていこうと思います。

2回目となる今回のブログでは、vCenterServer Applianceの「マルチホーミング」機能についてです。

 

1、アップデート関連

既にvSphereをお使いのお客様が多いと思います。果たして簡単にvSphere 7 にできるのか?検証してみました。

2、マルチホーミング

vCSAが複数のNICを持てるようになりました。具体的な設定の方法、実際に設定した後の動きなどを確認しました。

3、コンテンツライブラリ

テンプレートの管理、実際にどういう風に管理できるのか、やってみました。

4、LifeCycle Manager

ハードウェアのF/Wまで管理できるとのことで、使えたら便利そうです。果たして本当にそこまで管理できるのか、やってみました。

5、Watch Dog Timer

ゲストOSのモニタリング…今までやってなかったんだ、という感じもありますが、どういう動きをするのか確認してみました。

 

マルチホーミングとは?

そもそも、「マルチホーミング」ってなんだろう?と思って調べてみました。Wikipediaには英文しかありませんでしたので、英語の苦手な私はGoogle翻訳に頼ります。

”マルチホーミングは、ホストまたはコンピューターネットワークを複数のネットワークに接続する方法です。”

 

今回の新機能は”vCenterServer Applianceのマルチホーミング機能”なので、vCenterServer Applianceを、複数のネットワークに接続できるようになった、ということですね。

聞く限りではできていて当たり前のように感じる機能ですが、今までは不思議とこの機能がありませんでした。それが、ようやくできるようになりました。

「管理用のネットワークとユーザアクセス用のネットワークをきちんと分けて運用したい」というお客様には、地味だけど待望の機能であるとも言えそうです。

 

 

検証してみた!

ここから、マルチホーミングの検証内容についてお伝えしていこうと思います。

検証といっても、複数のネットワークに接続するだけ、なのですが、手順に気を付ける必要がありました。

vCenterServer Applianceのデプロイ時は、今まで通り一つのNICしかつけられませんでした。

 

今までと同様のデプロイ手順を実行した後、NICの追加の設定を行います。

(Host Clientの画面です)

※設定後、vCenterServer Applianceの再起動が必要でした。

こうして、無事複数のネットワークに接続することができたのですが、一方で問題もありました。

後から追加した方のネットワークでは、WebClientによる接続ができませんでした。

メッセージからはSSO(シングルサインオン)の設定が絡んでいそうなところまでは分かるのですが、残念ながら検証時間内には原因は判明しませんでした。ここは引き続き原因を追究しますので、分かったらまた報告します。

一方で、sshによるログインは、どちらのネットワークからも可能でした。

 

検証結果のまとめ

検証の結果、複数のNICを使えるようになったことは良く分かりました。

 

 ・デプロイしてすぐは今まで通りNICは1つ。 (追加の設定が必要)

 ・追加した側のNICはWebClientがつながらない。(今後要検証)

 

「2つのネットワークにつながるようになりましたよ!」と言ってしまっても大丈夫そうではありますが、実際に導入・設定を行う際には、今までよりも少し手間がかかってしまうかもしれませんね。

 

次回はコンテンツライブラリの検証結果についてお伝えしていきます。

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