ライトウェルブログ

2020/08/21VMware vSphere 7 を検証してみた!④

皆さまこんにちは!ライトウェルのスズキトーカです。

お盆休み明けで頭が回らなかったり、指の動きが鈍くてタイピングが遅くなったりしましたが、頑張って書こうと思います。

今回も引き続き、vSphere 7 の検証結果についてお伝えしていこうと思います。

4回目となる今回のブログでは、「Watchdog Timer」についてお伝えします。

 

本当はLifeCycle Manager の予定だったのですが、もう少し検証したいことが出てきてしまいまして・・・。

順番を変えて、今回は「Watchdog Timer」についてお伝えしようと思います。

 

1、アップデート関連

既にvSphereをお使いのお客様が多いと思います。果たして簡単にvSphere 7 にできるのか?検証してみました。

2、マルチホーミング

vCSAが複数のNICを持てるようになりました。具体的な設定の方法、実際に設定した後の動きなどを確認しました。

3、コンテンツライブラリ

テンプレートの管理、実際にどういう風に管理できるのか、やってみました。

4、Watchdog Timer

ゲストOSのモニタリング…今までやってなかったんだ、という感じもありますが、どういう動きをするのか確認してみました。

5、LifeCycle Manager

ハードウェアのF/Wまで管理できるとのことで、使えたら便利そうです。果たして本当にそこまで管理できるのか、やってみました。

 

Watchdog Timerとは?

Watchdog Timerとは、プログラムが正常に動いているかを監視する機能のことです。一言でいうと番犬です。

vSphere 7 では、新しい仮想Watchdog Timer (VWDT)デバイスを追加できるようになりました。この機能により、仮想マシン内で動いているゲストOSとアプリケーションが正常に起動しているかを確認することができるようになりました。

ゲストOSやアプリケーションの異常によるハングが発生し、それ自体で回復できない時には、仮想マシンをリセットして回復します。

仮想マシンがいくつもあると、自律的に再起動をして欲しいケースも多くありますので、若干地味ですが、あるとうれしい機能です。

 

検証してみた!

はじめに、VMハードウェアのバージョンを確認します。WatchDog Timerは最新のハードウェアバージョン17から使用可能となっています。また、Windows、Linuxそれぞれで検証をしましたが、WatchDog Timerを使えるOSは、実は制限があります。

 Windows:Windows 2003(WDRT)、Windows 2008以降(WDAT)

 Linux:4.9以降のカーネルに基づくOS(WDAT)

 

今回は、WindowsServer2016、CentOS7で検証しています。

 

「新規デバイスを追加」で、”ウォッチドッグ タイマー”を選択します。

 

デバイスを選択したら、Watchdog Timerを設定します。といっても、「BIOS/EFIブートでの起動」欄にチェックがあるかないかだけです。

 

仮想OSを起動した状態で設定の編集を確認するとRunningになってることが確認できました。

 

では、WatchDog Timerを動作させてみます。WindowsOSでは、手動でカーネルパニックを発生させました。

いわゆるブルースクリーンですね。放置しているとこのままなのですが、しばらくして仮想マシンが再起動されました。

 

LinuxではhaltコマンドでOSを停止し、OS障害としてみました。こちらも放置しているとそのままになってしまうのですが、しばらくして仮想マシンが再起動されました。

 

検証結果のまとめ

WatchDog Timer、結果としては額面通り、OS側の挙動をみて、仮想マシンの再起動をしてくれるようです。

たくさん仮想マシンがあって、ハングしたときの対応をいちいち手動でやるのは大変!というお客様には、使っていただきたい機能です。

 

1つだけ残念だったのは、仮想マシンを再起動するまでの時間を指定できなかったことです。

どのくらいタイマーが経過した場合に再起動するかを指定できるようになると、よりきめ細かな運用ができるのではないかなと思いますので、これは今後に期待ですね!

 

次回はLife Cycle Managerの検証結果についてお伝えしていきます。

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